環境への配慮
日本の木の家が森を守る環境共棲きょうせい住宅
日本の国土の3分の2は森林です。その多くの森林は手入れが行き届かなくなり、
放置され、痩せた木がうっそうと茂る、状態のよくない人工林となりました。
水を貯え、土砂災害や洪水を防ぐ本来の役割も失われつつあります。
この悪い流れを断ち、豊かな森林を取り戻すために、循環を大切にした家づくりをしています。
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木を活かす
1.需要をつくる
私たちは、積極的に国産材を活用することで、日本の森林資源を保全します。日本の木を使用した環境共棲住宅の需要をつくることが、日本の林業の復興に貢献すると考えます。日本の木の家づくりを進めることで、循環型社会を構築することを目指します。
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木を活かす
2.製材・加工
自然の材料である木には、曲がりやねじれといった個性があります。その特徴を見極め、最もふさわしい使い方を決めるのが大工です。また、木材のトレーサビリティにも気を使います。どこで誰が育てた木でできた家なのか、住む人にきちんと知ってもらいたい。私たちは、林業家が大切に育てた木を、責任を持って最後まで見守ります。
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木を活かす
3.設計&建築
自然の光や風を取り入れる設計や、木の呼吸を防げない自然素材でつくる家。素材や設計、家をつくる技術すべてに木を活かすための工夫がたくさん詰まっています。地域の材料を使い、地域の職人が家をつくることにより、地域経済の貢献にもなります。
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木の家で暮らす
4.暮らす
伝統的な日本の家には、自然とともに暮らす工夫がたくさんありました。夏の太陽の光を遮る庇、襖を開け放てば風が通り抜ける間取り…それらを現代の技術と融合させ、省エネで住む人が健康に暮らせる木の家をつくります。時間がたつほどに味わい深くなる木の家は、何世代も住み継がれる家になります。
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森を育てる
5.間伐・手入れ
豊かな森を育むためには、適切な手入れが大切です。木の成長に合わせて適度に伐採して本数を減らす「間伐」を行って日当たりを良くしたり、木の成長を妨げる笹類などを刈る「下草刈り」を行います。
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森を育てる
6.伐採・乾燥
家づくりに使う木は乾燥が重要です。木の特性を失わないよう、6ヶ月~1年程度かけてじっくりと乾燥させる「天然乾燥」、伐採した状態のまま3ヶ月程度その場に寝かせて自然の蒸散作用で乾燥する「葉枯らし乾燥」。それぞれの家や部材にふさわしい温度や方法にこだわった「機械乾燥」など、もっとも木を活かす方法を採用しています。
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森を育てる
7.植林
手入れが行き届いていない日本の森林は今、伐ることが大切です。しかし、木が育つには50年もの年月を必要とします。次の世代のために、私たちは適切な植林を行います。
1.需要をつくるへもどる
森林に人の手を入れ、良い状態に保つことが多くの危機を救うこととなります。
日本の木の家で暮らすことは、森を、地球を守ることにつながります。