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2015/07/20
大工見習い1年間の成果発表会(第二回目)
昨年の春に入社した4名と、今年の4月に新たに入社した1名の
新人大工達の1年間の成果発表会がありました。
成果発表会とは、日頃ベテラン棟梁の元、現場で様々なものを見て触れて、
たくさんのことを吸収しているであろう新人達に、
完成品のみを見せ、それと同じものを作らせる、というものです。
ただし、ほとんどの新人大工が初めてつくるものです。
(彼らは現場でこのような加工はまだやったことがありません)
ここでポイントなのは、作成過程は基本的に説明しません(笑)
実物のみを見せ、『さあ、造りなさい!』という課題です。
少々無理があるように思いますが、
作成過程をあえて言わないことで、考え、想像します。
大工たる者、材料ひとつ加工するにも
出来上がりのモノの過程、完成図を想像できる力が大事です。
そして競い合う仲間がいること。
『負けたくない』とう気持ちを持つことで、より一層やる気が起きます。
ちなみに今回は第二回目。
第一回目の様子は、弊社でお配りしている社員手作りの情報紙
『ソネケンひろば夏号』にてお伝えしておりますので、是非そちらをご覧ください。
(随時お配りしております。お気軽にお声がけ下さい♪)
当日は気温も高く、日差しも多かったのですが、集中力を切らすことなく、
真剣に取り組んでいました。
今回の課題はこちら。
廻り縁の留め仕口加工、長押の留め仕口加工です。
※廻り縁...壁と天井の取り合い部に用いられる見切部材
※長押...鴨居の上に取り付ける部材(本格的な和室に用いられるもの)
もちろん、わからなければ先生がちゃんとレクチャーします。
今回の指導役の先生はこちら!
宮和大工さんです。
御年75歳!
現役の大工です。
現場では主に造作の作業を中心に活躍しています。
宮和大工さんに手とり足取り教えてもらいます。
表情は皆真剣そのもの。
カメラには目もくれません。
それを見守るギャラリーの皆さん。
(自分達は日の当たらないテントの中に...笑)
完成したものがこちら!
第一回目よりはかなり上達していると思います。
つくった作品は、毎月1日に行う『棟梁会』で、
ベテラン棟梁達に評価してもらう予定です。
今回の結果にめげず、日々精進できるよう、頑張って欲しいです。
そして私も、若い力に負けないように、
後輩たちに見習われるよう、努力していかねば!!
と、改めて考えさせられた一日でした。
大工見習い1年間の成果発表会第三回目、乞うご期待!
【営業部 小野寺】