お客さまの声
風も光も会話も、すべてがなめらかに通い合う住まい
11月の寒空の下、車を走らせ訪れたのは......クリーム色の外壁がやわらかな温もりを感じさせるO様のご自宅。正面から見えるシンメトリーの屋根が、ここで暮らす家族をどっしりと守っているようです。
キャンプ好きにはたまらない、広々とした土間空間。
「おじゃまします」と玄関ドアを開けると、そこには外観からは想定もしていなかった光景が。ご主人が集めたというおしゃれなランタンがズラリと並び、キャンプ用のテーブルやイスがセンターを固めています。
まるでリビングのような雰囲気ですが、ここはまだ玄関。大きな土間空間ゆえに、このスペースだけで十分くつろげてしまいそうです。
そんなアウトドアへの愛が感じられるお家にお住まいのO様は、ご夫婦と息子さんの3人家族。現在中学2年生の息子さんは、小学生の頃からはじめた野球に没頭しているんだとか
「よく2階のホールでバッティング練習をしています。この使い方、家を建てたときは想像していませんでした。そうそう、ソネケンの担当者さんたちが今の息子の姿を見たらビックリするかもしれないですね。このごろ一気に身長が10cm以上も伸びて、声変わりもしたんです」と話すのは奥さまです。
「寒いから帰りたくない」息子の言葉がきっかけに。
このお住まいが完成したのは、息子さんがまだ小学生だった2019年2月。それまではこの土地に建っていた中古戸建で暮らしていたといいます。
「私たち夫婦ともに、この近隣エリアに実家があります。息子が生まれる前に、新築住宅を建てようとこのあたりの土地を探していたところ......築30年以上の中古戸建付きのこの土地を発見し購入を決めました。もちろん、最初は建て替えるつもりで」とご主人。
しかしその住宅の良さに惹かれ、一旦はそのまま住むことに。ゆっくり家づくりの勉強をしてから建て替える計画にシフトしました。それから11年ほどそのお家での暮らしを続ける中で、ある出来事が新築を建てる決断を後押ししたそうです。
「冬の室内が寒くて寒くて。一度実家へ遊びに行くと自分の家との温度差が際立って、息子が『自分のお家は寒いから帰りたくない!』とぐずってしまい......それが建て替えを再検討するひとつのきっかけになりました」。
住宅会社選びは、つくり方のスタンスを見極めて。
「今こそ建て替え時かもしれない」と何件か住宅会社を見てまわったO様ご夫婦。実際に数社と話していくうちに、会社ごとの考え方やスタンスが見えてきました。
「いわゆる大手ハウスメーカーをメインに話を聞きに行ったんですが、私たちの要望を深く聞き込んでからプランをつくるというよりも、ベースプランありきで数回の打ち合わせで調整をかけていくという傾向にあるとわかってきました。でも私には明確にやりたいことがたくさんあったので......自分のこだわり通りに思いっきりカスタマイズしたら、労力も時間もお金もものすごいことになってしまうんじゃないかと思ったんです」。
O様にとって、これは11年来の想いを込めた家づくり。土地を購入した当時からそれまで、具体的に理想像を組み上げてきました。だからこそ、より柔軟性を持ってじっくり話を聞いてくれるところはないだろうか......そう考える矢先に出会ったのがソネケンだったそう。
「八乙女パルクのモデルハウスに行ったとき、とても印象が良かったんですよね。入ったときの木の香りや木材をメインとしたつくりに惹かれました。営業さんとも会話をして、いろいろ深く話を聞いてくれそうだなと感じたのも好印象で」。
それからずっと、来る日も来る日も相談にお応えし続けたソネケンの営業や設計、現場監督などのスタッフたち。そのときの彼らの姿勢をご主人はこう振り返ります。
「本当にもう、ずーっと要望を聞いてくれてありがたかったですよ。『こうしてみたらどうなるだろう、いやこっちかな』と細かく相談をし続けていたんですが、イヤな顔ひとつせず提案をしてくれました。この日までに建てなければいけないという期限がなかったこともあり、こちらの希望を突き詰めるために1年半くらい付き合ってくれたんです。いいかげん終わりにしましょうよって言われてもおかしくないですよね(笑)」。
建てることをゴールにするのではなく、きちんと住む人の希望をくまなくかたちにしようと向き合い続ける姿勢。そのスタンスがO様ご家族の心に深く響いていたようです。
家族の気配が感じられる、行き止まりのない空間。
そんなご主人がこだわりにこだわり抜いたポイント。そのひとつが「回遊性」です。
「家全体を通して、みんながスムーズに行き来できる動線を描きました。玄関に入ったあとも来客用と家族用で道を分けていますし、ダイニング側からキッチンへ入ってもパントリーを通って廊下に出られるようになっています。常に家族の気配が感じられるような、空間のつながり感を意識してもらいました」。
お家の中をぐるりと一周してみると......たしかにトイレ以外の行き止まりが見当たりません。バスルームにも屋外とつながるバスコートがあるため、自然の風を取り込むことも可能に。露天風呂を貸し切っているかのような時間が過ごせそうです。
「息子はよく全身泥まみれで帰ってくるので、洗濯物は大変です(笑)」と話すご夫婦。ランドリールームには、汚れた服の予洗いやつけ置き洗いができる洗面器を配置しています。普段使う洗面台とは別で用意したため、洗うタイミングに困ることもありません。
またこちらも回遊性が高く、洗面室やウッドデッキ、そして主寝室へもアプローチができます。こうすることで、取り込んだ洋服はそのまま主寝室内のクローゼットにしまえる仕組みに。ご主人の考えやご家族の過ごし方をしっかり伝えられたからこそ、日常生活の流れが感じられる間取りに仕上げることができました。
天窓でさらに開放感たっぷりのリビングに。
さらに、この家の中心ともいえるリビングには大きな窓が。吹き抜けとの相乗効果によって、抜群の開放感が生まれています。
「この大開口は、はじめからつくりたいとお願いをしていました。とにかく、光をたくさん取り込んだ広々LDKがよくて。そこでさらに設計担当さんが提案してくれたのが、リビング上の天窓でした」とご主人。
カーテンを閉めきっても自然光を取り込めること、リビングの開放感をさらに高めてくれること。そんな魅力づくしの天窓をとても気に入ったようで......「ソファに座って、だらんと天井を見上げながら過ごす、何気ない時間が好きです」と笑顔のご主人。
息子さんも奥さまもこのソファで過ごすことが一番多いそう。この圧倒的な開放感に、家族みんな自然と吸い寄せられてしまうのかもしれません。
さらに、リビングと同じくらい奥さまがお気に入っているのはキッチン。ポイントは背面カップボードの吊り戸棚とデスク横のウォールだといいます。
「吊り戸棚は、あえて位置を天井から離して低めに設置したんです。奥や上部に入れた食器が取り出しやすくてかなり楽ですよ。あと、サイドのデスクスペースの横には磁石がつく壁を付けてもらいました。冷蔵庫に貼りがちな学校や部活などの予定表をここにまとめておくとスッキリします」と奥さま。詰めこまれた工夫のおかげで、気持ちよく調理や日々の作業が進められそうです。
比べものにならないほど、あたたかさを実感。
以前の中古戸建のときは、室内が寒くて辛かったとお話しされていたO様。今のお家ではどう感じているんでしょうか。
「もう段違い!当時は寝るときに白い息が出るくらい寒くて。でも今はそんな夜は一回もないですし、モコモコの羽毛布団も要らなくなりました。エアコンもリビングの1台だけ稼働していて、寝室のエアコンは使っていません」。
お話をうかがった11月のこの日も、寒さは全く感じませんでした。冷えるイメージのある玄関土間もとても快適。反対に夏についても、これだけ外の光が注ぐ空間づくりでありながらエアコン1台で涼しく過ごせているんだとか。
風の通る空間づくりで、家族の会話も風通しよく。
外の気温が気持ちのよい季節は、リビングの大開口はフルオープンに。屋内からウッドデッキへ、リビングが自然と続いていくような空間がつくられています。
「実は前の家にも、こんな感じの縁側があったんです。それも反映したいと思っていたのでイメージ通りですね」とご主人。この内と外をつなぐ曖昧な空間は、時代を超えて受け継がれたものだったようです。
「このウッドデッキで、よくBBQをしています。デッキ上に屋根と照明もつけてもらったので、多少天気が悪くても日が落ちても気にせずBBQができるんですよ」。
さすがはアウトドア好き一家。どんなときもBBQができるよう準備は万全です。でも実は、ウッドデッキの使用シーンはこれだけではありません。
「息子が帰ってきたらたいてい砂がいっぱいついているので......まずウッドデッキ側に来てもらうんです。そこで『今日の野球はどうだった?』って報告会をしたり、その場で砂を払い落としたり。自然といつもここに家族が集まってきますね」と奥さま。
まさに、リビングと外がシームレスにつながっているからこそ生まれるコミュニケーション。「今日もヒット打った!」そんな嬉しい報告が聞こえてきそうな、ほんわかとした家族の姿が浮かびます。
心地よく風を取り込みながら、家族の暮らしを自然の光で照らし続ける家。これからもあたたかで風通しのよい家族の会話が生まれていくことでしょう。
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